最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「…………………。」
自由に走り回りたい。太陽の下を、普通に歩きたい。
ポンッ
「…わっ…坂原っ!?」
頭に手を乗せられ頭を上げる。そこには、笑顔を浮かべた坂原がいた。
「また1人で抱え混んで…。頼れって言ったじゃん。」
優しく頭を撫でてくれる。思わず泣きたくなった。あたしはこんなに、涙もろい人間だったろうか…。
「……あたしも……。」
「うん。」
「あたしも…みんなと同じようになれたらなって…。思った……。」
その言葉に、坂原は目を見開く。困らせただろうか…。こんな事言って…。
フワッ
「………え……?」
頭から何かがかけられる。良く見ると、坂原のジャージだった。