最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「しっかり被って!」
坂原に言われるがまま、ジャージをちゃんと頭に被った。
「よしっ!!」
グイッ
「何がよし……わっ!?」
あたしの言葉を遮って、坂原はあたしの腕を引いた。
日陰を出て、太陽の光があたしを照らす。ジャージのおかげで、太陽が眩しくない。
「俺ら借り物競走やりまーすっ!!」
あたしの腕を引いて走る。あたしはジャージを押さえて走った。
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