最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「きゃっ…ちょっ…いきなり走らないで!!」
引っ張られながら走る。坂原がスポーツ万能だったのは、本当だったようだ。あたしというハンデが付いてながらも早い。
「だって!!急がないと負けちゃうでしょ!!」
そう言って、あたし達は爆走していた。
「一番到着!!」
坂原は、お題の入った箱をあたしに渡す。
「…はぁっ…はぁっ…な…に………?」
あたしは肩で呼吸をしながら、坂原を見上げた。