最後の世界がきみの笑顔でありますように。
結局あたし達は、最後から2番目。つまり3位だった。理由はあの沈黙のせいだ。
「漣…な、なんかごめんな!」
こちらに顔を向けず、あたしに背中を見せたままそう言った。
それは……。順位の事?……それとも……。
「え……あ、全然……。」
ぎこちない雰囲気の中、
同時に幸せを感じていた。
『このまま行こう』…この言葉の理由は分からないけど、それはあたしでもいい…そう言ってもらえた気がして嬉しかった。
あたしは障害者だ。これは消せない。普通に恋愛は出来ないから……。
あたしに好きになる資格なんて無い。あたしは、何かを背負わせてまで幸せになりたいなんて思わない。
だから……こんな小さな幸せだけで十分だ。