最後の世界がきみの笑顔でありますように。
その後、もう一度検査をした。
検査から帰ると、診察室には、お母さんやお父さん、望がいた。
「……何で此処に…?」
皆はあたしの言葉に首を傾げる。
「家族の皆さん、お話があります。」
心臓が嫌な音を立てる。
「……幸さんの病気は、物凄い勢いで進んでいます。こんなに早く進むなんて…滅多にありません。」
「そんなっ………。」
お母さんは口元を押さえた。お父さんはその肩に手を置いた。