最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「はぁっ…はぁっ…っ…」


全力で走った。これ以上呼吸が出来ないんじゃないかと思うくらい全力で。



「……はぁっ…はぁ……」



乱れた呼吸を整える。目の前に広がるのは、あの時の川原だった。



サンダルを脱ぐ。迷わず川原へ向かって歩いた。



チャポン……


足にひんやりとした冷たさを感じる。その冷たさが心地好い。






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