最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「悪いというか……。いや、悪かったんだけど、仕方なかったんだ。お姉ちゃんは何も悪く無いよ。」



望はそう言って笑う。どういう意味なのか、あたしには全く分からなかった。




ガチャン


「ここだよ。」



望に促されて、中へと入る。そこは真っ暗だった。



「なんでこんなに閉めきってるの?」



夕方とはいえ、ここまで締め切る事はないんじゃ…。



あたしはカーテンを開けようとしたが手を止めた。



駄目………。光は駄目なんだ。だって………。




ズキン…



「痛っ……」


頭を抱えてしゃがみ込む。望が慌てて駆け寄って来た。



「どうしたの!?」


「い、痛いの……っ…。」


なんで光が駄目なんだっけ…。確か……確か……。








< 138 / 318 >

この作品をシェア

pagetop