最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「悪いというか……。いや、悪かったんだけど、仕方なかったんだ。お姉ちゃんは何も悪く無いよ。」
望はそう言って笑う。どういう意味なのか、あたしには全く分からなかった。
ガチャン
「ここだよ。」
望に促されて、中へと入る。そこは真っ暗だった。
「なんでこんなに閉めきってるの?」
夕方とはいえ、ここまで締め切る事はないんじゃ…。
あたしはカーテンを開けようとしたが手を止めた。
駄目………。光は駄目なんだ。だって………。
ズキン…
「痛っ……」
頭を抱えてしゃがみ込む。望が慌てて駆け寄って来た。
「どうしたの!?」
「い、痛いの……っ…。」
なんで光が駄目なんだっけ…。確か……確か……。