最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「どこまで思い出したの!?」



肩を掴む手に、力が入る。


「痛っ…痛…い……。」


体が震える。恐い…恐い……。嫌だ……。



「早く言いなさい!!!」



そのまま後ろに倒れ込む。


ガタンッ!!!


「うっ…あっ……。」


恐い…恐いよ……。どうして…怒ってるの…?



「幸!!!」


「嫌あぁぁっ!!!…うあぁっ…」



耳を押さえてうずくまる。涙は出るし震えも止まらない。










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