最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「水………。」


ズキン…ズキン…


痛い……。また頭が痛み出す。



「坂原………。あたし、川で溺れてる所を、坂原に助けられたんだよね?」



「あ、あぁ…そうだよ。」


後ろから、歯切れの悪い返事が返ってきた。



「何で…川なんかに…。」



あたしの呟きに、坂原は何も言わなかった。



「あとはこれを貼っとけば大丈夫!」



坂原はあたしの指に、ばんそうこうを貼った。








< 158 / 318 >

この作品をシェア

pagetop