最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「「「いただきます!!」」」
「おー。食え食え!」
坂原は、カレーを美味しそうに頬張る兄弟達を、愛おしそうに見つめていた。
その横顔を、こっそりと盗み見る。先程の辛そうな顔は、もう無かった。
「………漣?」
じっと坂原を見ていると、あたしの視線に気付いてか、恥ずかしそうに笑う。
「あ……ははっ…は…。」
恥ずかしい……。そんなにじっと見たら、気付かれちゃうよね…。顔が熱くなる。
「お姉ちゃん顔真っ赤!!」
秋君はビシッと、スプーンをあたしに向けた。
「……え!?」
改めて指摘されると、本当にいたたまれない。
チラッと坂原を見ると、これまた良いタイミングで目が合った。