最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「そうかぁ…ごめんね…。お姉ちゃん、今記憶が無くて……。」


「知ってるよ!だからね、お姉ちゃんが思い出せるように、柚も頑張るの!」




柚ちゃんの言葉に、涙が零れた。悲しい涙じゃない。嬉しい涙だ。



柚ちゃんの為にも…思い出したい。こうやって、記憶を取り戻す事を応援してくれる人がいる。だから…。


「お姉ちゃん…頑張るからね……。」



柚ちゃんを抱きしめると、柚ちゃんは笑顔で抱きしめる返してくれた。








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