最後の世界がきみの笑顔でありますように。
♪〜♪〜♪〜
「あっ…。」
着信が鳴り響く。慌てて出ると、お母さんだった。
「ごめんねお母さん。今日は坂原の家に泊まってく。だから心配しないでね。」
帰って来ないあたしを心配してか、お母さんが電話をしてきたのだ。
「そうだったの。良かったわ。もう夜だし、何かあったのかって…。安心したわ。」
お母さんは、ホッとしたように息を吐いた。
「お姉ちゃんっ!朝帰り!?」
電話ごしに、望の茶化す声が聞こえる。
「の、望…。」
恥ずかしくて言葉が出ない。
「ふふっ……。」
お母さんの笑い声が聞こえる。その後、たわいもない話をして電話を切った。