最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「ふぅ…皆、寝たみたいだね…。」


「もう22時だからな。」



坂原と一緒に、ソファーに腰掛ける。



「元気だね…皆…。」


「漣が来たから、嬉しかったんだろうな…。」



そう言って、坂原は笑う。


「あたしで良ければ、何時でも手伝うよ。坂原には、いつもお世話になってるから。」




記憶探しもそうだけど、いろんな場面で坂原には助けられてる。



少しでも力になりたい。それに…。柚ちゃんや、翼君、秋君の事も大好きだし…。



「ありがとう。あいつらも喜ぶよ。それに、俺も…。」



俺も…何だろう。次の言葉を待ってると、坂原はあたしを真剣な瞳で見つめる。



「さ、坂原?」



改まって見つめられると、なんだか恥ずかしい。









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