最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「あらら…柚ちゃん、こんな所で寝たら風邪ひいちゃうよ。」
「僕も眠い…。」
柚ちゃんも秋君も、うとうとしながらあたしの服の袖を掴む。
「ふふっ…。可愛い…。」
自分に子供が出来たら、こんな感じなのかな。
「お兄ちゃんと翼君、まだ寝てるみたいだから、お姉ちゃんがご飯作るね。秋君、柚ちゃん、手伝ってくれると嬉しいな。」
その言葉に、二人は目を輝かせた。
「やりたい!!」
柚ちゃんがあたしの腕を引っ張る。
「顔洗う〜!!」
秋君はやる気満々で、走って行った。
「柚ちゃんも一緒に行こう?」
「うんっ!!」
あたしと柚ちゃんは、手を繋いで洗面所へ向かった。