最後の世界がきみの笑顔でありますように。


ゴポ…………


体が沈んでいく…。前にもこんな事があった…。


目を開けても、泡以外何も見えない。



『漣ーーーっ!!!』


あの時…あの時も坂原は、あたしの名前を呼んだ。



ズキン…

痛い……頭が割れそう…。


苦しい……。息が…出来な…。



ズキンッ


「…ごぼっ……っ!?」


今までの頭痛とは、比べものにならない程の痛みが襲う。頭を抱えた瞬間―…。



心が張り裂けそうなくらい、辛い気持ちになる。



そうだ……。あたし…もう…目が見えなくなるんだ…。



逃げてしまいたくて…それで…。



死のうとした……。











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