最後の世界がきみの笑顔でありますように。
消えてしまいたい…。全てから逃げ出してしまいたい。
このまま死ぬんだ…。苦しくたって関係無い。生きている事の方が……辛いから…。
バシャン
目の前が、泡で一杯になる。その泡をぼーっと見つめていると…。
グイッ
力強い腕に、引き寄せられた。
バシャンッ
「…っ…はぁっ…はぁっ……漣!!!」
声が聞こえた。誰かに抱えられているのか、体がグラグラと揺れている。
「漣!!目開けて!!…っ…頼むからっ……。」
バシャッ…バシャッ…
「漣!!!」
「…ん………げほっ…。」
ゆっくりと目を開けると、坂原があたしの顔を覗き込んでいた。