最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「……好きだよ。」
「…っ…あたしも…。」
陽は一日に何回も好きだと言ってくれる。まるで…あたしの冷たい心を温めるように。
「…陽……。」
陽はあたしの頭を優しく撫でる。
あたしは迷わず陽の胸に抱き着いた。
「…っと!……うん、なんか嬉しいな。」
あたしを抱きしめながら、陽が呟く。
「……………ん?」
不思議そうに見上げるあたしを、陽は恥ずかしそうに頬を染めたまま見下ろす。