最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「…わぁ…すごい……。」


チケットを買って中に入ると、辺り一面がマリーゴールドで埋め尽くされていた。



「おぉすげぇ!!」



感激のあまり、しばらく魅入っていた。



オレンジ一色。見渡すと、一枚のカーペットみたいだ。



「マリーゴールドだね…。どんなに見てても飽きない。」



「本当だな!でも、どうせなら全部制覇するぞ!」



陽はそう言ってあたしの手を握って引っ張る。



「…わっ!?」



驚いて陽見上げる。すると、笑顔の陽と目が合った。


「…うんっ…。」



笑顔を返して陽と植物園を回った。









< 211 / 318 >

この作品をシェア

pagetop