最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「そうそう。」
そう言う俺を、さらに怪訝そうに睨みつけてくる。
「なんでこんな所にいんの?」
女の子がこんな時間にいるなんて危な過ぎる。家出少女なのか、それともヤンキーか…。
「さぁね。」
女の子はサラッと言って小さく笑う。
「…さぁねって…。危ないじゃんこんな時間に。」
「それはあなたも同じでしょう?」
シレッと答える女の子を、俺は苦笑いを浮かべて見つめた。
俺は男だしな。そういう心配はないんだけど…。