最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「…ふっ……。」

「ふふっ……。」



お互いに笑い出してしまった。お互いに褒め合って…それを互いに認めない。そんなやり取りが面白くて…。



「何やってるんだかね…。」



あたしの言葉に、葉月は笑いながら頷く。



「うん…。でも…いいと思う…な…。似た者同士って事で!」



似た者同士…か…。葉月の言葉が、とても嬉しい。



あたし達は…似ているのかもしれない。孤独も…辛さも…。初めて親友という存在を知った気持ちも…。きっと同じだから…。



「…ふふっ…それもそうだね…。」



だからあたしも…。彼女だけは手放したくない。陽の事もそうだ。



どんなに拒絶しても…遠ざけても…。離れずに…諦めずに傍にいてくれた二人。


世界にたった一人の
親友と彼氏であるあなた達を…。



手放したくない…そう思ったんだ…。









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