最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「はぁっ…はぁっ…。」
急いで制服に着替え、鞄を持ち教室を出る。
あたしの目は…どんどん駄目になっていってる。
今までは失明とか、実感が無かった。信じたく無かっただけかもしれない。
でも………。今になって実感する。あたしの目が使い物にならなくなる日は近い。
遅かれ早かれ、必ず訪れる運命だ。
…本当……。神様が恨めしい…。あたしから…全てを奪っていく…。
「どうしてよ…。どうしてあたしなの…。どうして!!」
誰もいない廊下に座り込んで叫んだ。
「…うぅっ…ふっ…。」
ポロポロと涙が溢れる。
この行き場の無い悲しみを何処へぶつければいいの…?