最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「……幸の事…すごい好きだ…だから……そんな悲しい事言わないでよ…。俺達は…同じだろ…?何も変わらない…幸は幸で…俺はありのままの幸が好きだ…。」
「あたしは…あたし…?」
あたしの言葉に、陽は強く頷いた。
「幸は幸だ!」
そう言ってあたしを抱きしめる。あたしは、陽の背中に腕を回した。
「…離さないで…ね…。」
小さくそう呟くと、陽はあたしを、さらに強く抱きしめる。
「俺が…離れられないよ…。」
陽の言葉に、涙が零れた。
ずっと…一緒にいたい…。ずっと…ずっと…離れたくないよ…。
陽の存在を確かめるように、あたしは陽の胸に顔を埋めた。
自分の不安を…拭い去りたかったから……。