最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「うん!そんなに喜んでもらえると、あげたかいがある!」
そう言って陽は、ニッと笑った。その笑顔につれて、あたしも笑う。
「大事にするね……。」
猫のキーホルダーをギュッと抱きしめて、あたしはふわりと笑った。
「……………っ!?」
陽が顔を真っ赤に染めて固まった。
「…よ、陽…?」
慌てて陽の肩を揺らすと、陽は慌てたように身を引いた。
「い、行こうか!!」
陽はあたしの手を掴んで足早に歩く。
きっと照れているのだ。そんな陽の背中を、愛おしむように見つめていた。