最後の世界がきみの笑顔でありますように。

「お前…そんな冗談笑えないぞ…って言いたいが…。本当か?」



驚いている七瀬に、あたしはコクンと頷く。



「…そうか……。」



「…うん………。」



そのまま沈黙になる。



あぁ…どうしよう…。何故か白けさせてしまった。



「…………なぁ…。」



そんな沈黙を、七瀬が破った。



「うん?」



いつもより真剣な七瀬を、あたしは不思議そうに見つめる。



しばらくそのまま見つめ合う形になった。



「………………。」



「………………。」



何だろう…。言いかけたの七瀬なのに。話し続いてないんだけど…。



「…………………。」



「…七瀬?言いかけたなら続けてよ。沈黙が続いてて悲しいんだけど。」



そう言うと、七瀬はフイッと横を向いてしまった。



「な、何!?」



七瀬の横顔は、少し怒っているようにも見える。



今の間に、あたしは七瀬を怒らせたのだろうか…。