最後の世界がきみの笑顔でありますように。


陽ともう一度付き合う事になってから、色んな所へ行った。



いつもの川原に、いつか行った植物園、水族館に遊園地…。



あたしの瞳が…光りを失う前に…。色んな物を…見せてやるって…。陽があたしを連れて行ってくれたのだ。



でも…どんなに綺麗な景色よりも、あたしが覚えていたいのは……。



陽の色んな表情…仕草だった……。



陽があたしにくれた沢山の物。それは、あたしの一番の宝物だった…。



だから………。



光りを、世界を失っても…。生きていける…。



だって……傍にはあなたがいてくれるから…。










< 298 / 318 >

この作品をシェア

pagetop