最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「…………はあっ…はっ…」



不安からか動悸が激しい息もしずらいし…。


「とにかく………。歩かなきゃ…。」



声が、足が、体が震える。本当に、この世界でたった一人なんじゃないか…そう錯覚する程に。



ペタ…ペタ…


光が無いところへ…。早く…早く……っ。




ガクッ


「…………っ!?」


急に足元が無くなる。慌てて手すりらしき物に掴まった。





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