最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「…何…する…の…?」
あたしの言葉に、誰も答えてはくれなかった。
ブーッとブザーが鳴り響く。ちょっとしてから、何かが焼けるような音が聞こえてきた。
「…ぁ…ぁっ……………。」
頭が真っ白になる。血の気も失せる。
「………よ…う……?」
陽が…焼けちゃう…。陽が…陽が……。
「駄目!!やめてーっ!!お願いっ…やめさせてよ!!」
あたしは泣き叫んだ。
どうして…どうして陽に酷い事するの?
「陽っ!!」
何度も手を伸ばす。その手を握り返してはくれない。
陽………。あたしを置いて行かないで…。
「一人に…しないでよ…。」
ドサッ…
「幸っ!?」
「幸さん!!」
あたしは、その場に崩れ落ちるように意識を失った。