最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「……………はぁ……。」


校舎から出ると、夕日が辺り一面を赤く照らしていた。



「夜が来る………。辺りを闇が染まる前に…。」



あたしの目が……。見えなくなる前に…。



夜盲………。夜になれば全く見えなくなってしまう。



空を見上げる。茜色に染まる空……。



空に手を伸ばして見る届かない、いつか…。


あたしから奪われるモノ。




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