最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「………手……あったかかった……」
あたしの腕を掴んだ坂原の手………。
人の温もりに触れたのは何年ぶりだったかな…。
素直に……。その手に縋れたら。何かが変わったのかな?
「……違う……変わらない。変わらないんだ……。」
何も変わらない……。
縋っては駄目……幸。
傷付きたくないんでしょう?
失うのが恐いなら遠ざければいいの……。
そうでしょう?
………幸………。