最後の世界がきみの笑顔でありますように。


ガチャン


「……………見える。」



部屋を出れば光が溢れていた。


いつからかあたしは光を避けてた。


家族を避けるのと同じように。



ギシ、ギシ


階段を下りていくと妹の望(ノゾミ)がいた。望はあたしの姿を見つけると、嫌そうに睨みつけてきた。



深く鋭い…。憎悪の瞳………。






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