最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「………………はぁ…。」
鏡に映った自分を見つめて溜息をつく。
息が詰まる。この家も…学校も………。
バシャッ
水で顔を洗う。
それでも気分が晴れる事はなかった。
着替えを終えて、靴を履く。今日は週3回行っている通院日なのだ。
「………幸………?」
靴を履いていると躊躇いがちにあたしの名前を呼ぶ声がした。
振り向くとそこにはお母さんがいた。
「…病院に行くの?送って行くわ。」
その言葉に首を横に振って家を出た。