最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「やっぱり、幸ちゃんの病気の進行は早いみたいだ。夜盲の時もそうだけど本来ならこの病気の進行は遅いはずなんだ。このままいけば………。」



その後は聞かなくても大体想像出来た。



「……あと2、3年だよ。」



雷で衝撃を受けたようなそんな感覚だった。



全てを失う……。どうして………?なんであたしなの……?



毎日、何度も何度も考える。


『どうしてあたしなの?』



犯罪者とか、自分で命を断とうとする人間は沢山いる。



何でその人達じゃなくてあたしなんだろう…。



不公平だよ……。






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