最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「いや、正直に言うと、一緒に話したいだけなんだ!」



そう言って後頭部を掻く。話したいだけなんて…。なんであたしなんかと…。



「あたしに話す事なんて無いから。」



「じゃあ勝手についてく!」



そう言って歩き出す。その隣を坂原はついてきた。




「漣って家こっちなんだ!
俺もこっち!」



「………………」



「あ!漣!!飴食べる?」



「………………」



一方的に坂原が話しかけてくる。


何度無視しても、それを気にする事なく。



もう………。なんなの………?






< 52 / 318 >

この作品をシェア

pagetop