最後の世界がきみの笑顔でありますように。


バサッ


そう言って自分の上着をあたしの頭に被せた。



「これじゃあ坂原が風邪ひくよ!?」



あたしより外にいるし、雨に打たれてるんだから。



「俺は平気〜!!」



そう言って笑う。その笑顔に胸がざわめいた。


何だろう…。坂原の笑顔を見てると胸がざわめく。



「とりあえず、雨宿り出来る所へ行こう!」


「…えっ……あっ…」



あたしの手を掴んで、坂原は歩き出す。






< 69 / 318 >

この作品をシェア

pagetop