最後の世界がきみの笑顔でありますように。
バサッ
そう言って自分の上着をあたしの頭に被せた。
「これじゃあ坂原が風邪ひくよ!?」
あたしより外にいるし、雨に打たれてるんだから。
「俺は平気〜!!」
そう言って笑う。その笑顔に胸がざわめいた。
何だろう…。坂原の笑顔を見てると胸がざわめく。
「とりあえず、雨宿り出来る所へ行こう!」
「…えっ……あっ…」
あたしの手を掴んで、坂原は歩き出す。
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