最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「……………っ!?」
歩き出した途端、突然闇が広がった。どうやら街灯が無い所へ来てしまったようだ。
「………漣?」
突然立ち止まったあたしを不思議に思ったのか、坂原も立ち止まった。
「…坂原。前にあたしに、目が見えないのかって聞いたよね?」
「ん?あぁ!あったな。でもあれは俺の勘違いだったし………。」
あたしは深呼吸をした。坂原になら話してもいい…。
たとえ、自分が傷付くはめになっても、あたしの事に必死になってくれた坂原に応えたい。