最後の世界がきみの笑顔でありますように。
◆episode sunshine〜日だまり
「ただいま〜。」
「お邪魔します……。」
あそこにずっといたら風邪をひくからという事で、なんでか坂原の家にお邪魔させてもらう事になった。
「「「お帰り〜〜っお兄!!」」」
そう言って小学生くらいの子供達が走って来た。恐らく兄弟だろう。
「おー。ただいま〜。」
坂原は兄弟達の頭をワシャワシャと撫でる。その光景に、自然と笑顔になれた。
「お兄、この人だぁれ?」
あたしに気付いた兄弟達が不思議そうな顔をした。
「お兄の彼女〜っ!?」
「彼女!彼女〜っ!」
子供達はワイワイ騒いでいる。
「ち、違ぇーって!!お前らあっち行ってろ!!」
顔を真っ赤に染めて、否定する坂原を見てると、あたしまで恥ずかしくなってくる。