最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「ねぇ!ねぇ!お姉ちゃんこっち来て一緒にモデルさんごっこしよう!!」
そう言って、あたしの手を引っ張る。
「こら、柚(ユズ)。漣は雨でビショビショだから、先にお風呂に入らせてあげないと!案内してあげて。」
坂原の言葉に、柚ちゃんは目を輝かせた。
「お姉ちゃん!柚と一緒に入ろうっ!!」
そう言って柚ちゃんが、あたしの手を掴む。
「駄目。漣がゆっくり出来ないだろう?」
坂原の言葉に、柚ちゃんは泣きそうな顔をする。あたしは慌てて、柚ちゃんの前にしゃがみ込んだ。
「いいよ。一緒に入ろうか?」
「漣!?」
坂原は目を見開く。別に、男の子と入るわけじゃないんだし…。