最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「うおっ!?」


油断していた坂原は、そのままあたしに覆い被さってくる。



「…………さ、坂原……。」



「悪い!漣!!」



坂原はあたし達4人を抱きしめるように覆い被さっている。



「お兄顔真っ赤。」


秋君はボソリと呟く。



「秋っ!お前っ!!」


顔を真っ赤にしながら坂原は秋君のほっぺを摘んだ。


「いあいおおいいっ〜!!」

そんな秋君を見て、翼君と柚ちゃんは笑っていた。お母さんがいなくても、坂原達はこうやって支え合ってきたんだね。



そんな坂原達を見て、あたしも小さく笑った。






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