最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「……………これは…?」

ガサガサガサッ
紙を広げると、そこには鮎沢さんの似顔絵が書いてあった。



ブス。
陰気女。
死ね。



目を背けたくなるような中傷ばかりが書かれていた。


「………何……これ…。」


一瞬でイジメだと分かった。あの時の困惑した顔。クラスに行きたくなかったからじゃ……。



「……馬鹿みたい…。」



こんな事して…。馬鹿馬鹿しい。



あたしはその紙を、ごみ箱に捨てた。







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