最後の世界がきみの笑顔でありますように。
キーンコーン、カーンコーン
「げっ!!!もう終わり!?次は出ねぇーと!」
坂原は立ち上がる。
「あたしも行く。」
次は単位の心配は無い授業だけど、鮎沢さんの事が心配で気が気じゃなかった。
「了解!!一緒に行こ!」
坂原にはお見通しだったのか、優しい眼差しであたしを見つめていた。
「……うん。」
それが何だか恥ずかしくて、思わず目を逸らした。それを気にするでもなくあたしの手を引く。