プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜

*皇帝って…?

「まず始めに、次期皇帝となる候補生を選ぶ。今回君たちを選んだのは僕だよ。
そして白鳥さんを選んだのもね。ま、理由は言えないけどw」

「んだよ、それ。気になるじゃねぇかよ」

「そんなに焦らなくたって、いずれは分かるよ塩崎くん。それで、君たちには色々な形で生徒たちに向けてアピールをしてもらう。内容は何でもいいし、いつやったっていい。
その時は白鳥さん、君が手伝ってあげるんだよ。1回のアピールで全てが変わると言っても過言じゃないんだから。いいかい。失敗は許されないんだよ」

「あの…いつでもいいってことは、この中の2人が同時にアピールするってこともありますよね?その時はどうしたら…」

「君の判断に任せるよ。両方についてもいいし、好きな方についてもいい。ま、失敗は許されないけど」

…あたしの行動次第で大きく変わる。

責任重大な役なのは分かってる。

けど…そんなに言わないでほしいな…

「投票は頃合いを見て僕が決めるから。くれぐれも失敗しないで…」

“ガチャンッ”

先生の言葉は、何かが割れる音でかき消された。

「せーんせ。この子は先生が選んだ子なんだよね?だったらそんなに『失敗しないで』って言わなくてもいいんじゃないかな?」

ニコニコしながら黒崎先輩が言った。

「…そうだね。失礼、失敗。じゃ、そーいうことだから!!」

そう言って大野先生は行ってしまった。
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