プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜
…もしかして、気づいてたのかな。
あたしが先生の言葉、嫌がってたの。
もしそうだったら…
「あの…」
「ん?どーかしたの?」
「…ありがとうございました」
「…何のこと?俺はただアイツがうるさかったから言っただけだけど。キミ、何か勘違いしてるんじゃないの?」
「…」
返す言葉もなかった。
「…あ、これ、片付けますね」
床に散らばったコップの破片を見て言った。
「ん。よろしくねー」
破片を拾おうとしてしゃがんだ時、手を掴まれた。
「と、言いたいところだけど、女の子にこんなことさせられないから。キミはやらなくていいよ」
「…黒崎先輩、ありがとうございます」
「別に。これは俺がやったことなんだから自業自得だって。やっぱりキミ何か勘違いしてるよ」
「…」
やっぱり返す言葉が見つからなかった。
でもさっきのとは違う。
さっきは黒崎先輩の言ったことが衝撃的だったからだけど、今は違う。
なんだか嬉しい。
本人は違うって言ってるけど、なんだかんだでやってくれた。
さっきのも、きっとあたしが気を遣わないようにするためだったんだ。
「あ。その代わりにペナルティ2倍ね」
「ちょっ!それ何ですか!?聞いてませんよ!?」
「ペナルティなんだから、キミに聞く必要ないでしょ」
「――っ!!」
「あーっと、話をまとめると、俺らはアピールってやつをして票を稼げばいいんだよな?」
来生先輩が簡潔にまとめてくれたのにもかかわらず、塩崎は浮かない顔をしていた。
「塩崎、分からないことでもあるの?」
「そうじゃなくってよ…その…お前は、さっきアイツが言ってたみたいな状況になった時…どうするんだよ?」
あたしが先生の言葉、嫌がってたの。
もしそうだったら…
「あの…」
「ん?どーかしたの?」
「…ありがとうございました」
「…何のこと?俺はただアイツがうるさかったから言っただけだけど。キミ、何か勘違いしてるんじゃないの?」
「…」
返す言葉もなかった。
「…あ、これ、片付けますね」
床に散らばったコップの破片を見て言った。
「ん。よろしくねー」
破片を拾おうとしてしゃがんだ時、手を掴まれた。
「と、言いたいところだけど、女の子にこんなことさせられないから。キミはやらなくていいよ」
「…黒崎先輩、ありがとうございます」
「別に。これは俺がやったことなんだから自業自得だって。やっぱりキミ何か勘違いしてるよ」
「…」
やっぱり返す言葉が見つからなかった。
でもさっきのとは違う。
さっきは黒崎先輩の言ったことが衝撃的だったからだけど、今は違う。
なんだか嬉しい。
本人は違うって言ってるけど、なんだかんだでやってくれた。
さっきのも、きっとあたしが気を遣わないようにするためだったんだ。
「あ。その代わりにペナルティ2倍ね」
「ちょっ!それ何ですか!?聞いてませんよ!?」
「ペナルティなんだから、キミに聞く必要ないでしょ」
「――っ!!」
「あーっと、話をまとめると、俺らはアピールってやつをして票を稼げばいいんだよな?」
来生先輩が簡潔にまとめてくれたのにもかかわらず、塩崎は浮かない顔をしていた。
「塩崎、分からないことでもあるの?」
「そうじゃなくってよ…その…お前は、さっきアイツが言ってたみたいな状況になった時…どうするんだよ?」