プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜
†side塩崎†


「やべぇ!!また白鳥に怒られる!!」

寝過ごして集合時間に遅れてしまったので、俺はダッシュで会議室に向かっていた。

「ん?なんだアレ?」

中庭に水沢の姿が見えた。

顔は木に隠れてよく見えないけど、誰かを抱きしめていた。

「…ホント最低なやつだ…」

その時俺は見てしまった。

酷なことに、見えてしまった。

水沢が抱いていたのは…

「嘘…だろ…?」

俺はしばらく動けなかった。
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