プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜
「…あの」
「ん?」
「もうそろそろ行かないと、みんなに怒られちゃいますよ」
「あ、あぁ。じゃ、行くか…ありがとな」
「急ぎますよ!!」
「おう」
―――
「遅れてすみませんでした!!」
「悪ぃ悪ぃ。遅れた」
「随分遅かったね。何してたの?」
黒崎先輩に言われ、あたしはどもってしまった。
「えっと…」
「俺の用事に付き合ってもらってたんだよ。な?」
「え、はい」
まぁ、確かにそうだしね。
「ふーん…ま、いっか」
『ま、いっか』!?
また何か企んでるよ、絶対…
「…」
塩崎が珍しく黙っていた。
「どうしたの?なんかあった?」
「あっいや、別に…」
…変なの。
塩崎はしばらく黙ってから口を開いた。
「あのよ…俺、さっき見ちゃったんだけどよ」
「うん?」
「中庭で、水沢さんと抱き合ってただろ?」
「…!!」
塩崎の一言で会議室の空気は凍りついた。
「それ、ホントなの?」
「…そうなのか?」
「…」
「そうなんですか!?」
「おい…なぁ、何か言えよ。なぁ!!」
「それは…!!」
「俺が一方的に彩音ちゃんを抱きしめた」
「お前、どうしてそんなこと…!!」
「好きだからだ」
「お前の周りの女とは違うんだよ!!」
「分かってる。だからもうアイツらと縁切ったし…俺は本気だからな」
「…っ!!」
「行動にも移さねぇで怖じ気づいてる奴とは違うからな。俺は」
水沢先輩はそう言ってあたしの方を見た。
「さっきも言ったけど、ゆっくりでいいから。俺のこと、好きになってくれ…じゃ」
「あっ!水沢先輩!」
帰ろうとした水沢先輩を、あたしは呼び止めた。
「ん?」
「もうそろそろ行かないと、みんなに怒られちゃいますよ」
「あ、あぁ。じゃ、行くか…ありがとな」
「急ぎますよ!!」
「おう」
―――
「遅れてすみませんでした!!」
「悪ぃ悪ぃ。遅れた」
「随分遅かったね。何してたの?」
黒崎先輩に言われ、あたしはどもってしまった。
「えっと…」
「俺の用事に付き合ってもらってたんだよ。な?」
「え、はい」
まぁ、確かにそうだしね。
「ふーん…ま、いっか」
『ま、いっか』!?
また何か企んでるよ、絶対…
「…」
塩崎が珍しく黙っていた。
「どうしたの?なんかあった?」
「あっいや、別に…」
…変なの。
塩崎はしばらく黙ってから口を開いた。
「あのよ…俺、さっき見ちゃったんだけどよ」
「うん?」
「中庭で、水沢さんと抱き合ってただろ?」
「…!!」
塩崎の一言で会議室の空気は凍りついた。
「それ、ホントなの?」
「…そうなのか?」
「…」
「そうなんですか!?」
「おい…なぁ、何か言えよ。なぁ!!」
「それは…!!」
「俺が一方的に彩音ちゃんを抱きしめた」
「お前、どうしてそんなこと…!!」
「好きだからだ」
「お前の周りの女とは違うんだよ!!」
「分かってる。だからもうアイツらと縁切ったし…俺は本気だからな」
「…っ!!」
「行動にも移さねぇで怖じ気づいてる奴とは違うからな。俺は」
水沢先輩はそう言ってあたしの方を見た。
「さっきも言ったけど、ゆっくりでいいから。俺のこと、好きになってくれ…じゃ」
「あっ!水沢先輩!」
帰ろうとした水沢先輩を、あたしは呼び止めた。