プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜
†side長谷部†
「僕、いきなり何言って…!」
自分の口から出てきた言葉に驚き、僕は少し焦っていた。
(絶対変なヤツって思われた…)
「おい」
聞き覚えのある声に呼び止められ振り返ると、やっぱり塩崎くんがいた。
「なんですか?」
「お前さ、アイツと何かあっただろ」
“アイツ”とは白鳥さんのこと。
「何かって…」
「とぼけんなよ。分かるんだよ。で、何だよ?」
「…別に。塩崎くんに言うほどのことではないです」
そう言った瞬間、塩崎くんは僕を壁に叩きつけた。
「くっ…!」
「女みてぇな面してるくせに、言うことは男前だな」
「…何をそんなムキになってるんですか?そんなに白鳥さんが好きなんですか?」
そう言うと、塩崎くんは顔を赤くした。
(分かりやすいやつ…)
僕は心の中でそう思ったけど、口には出さないでおいた。
塩崎くんの腕が緩んだのを確認してから、僕はその腕を振りほどいた。
「…あんまり遅いと、とられちゃいますよ?」
「言われなくても分かってるっつーの!水沢…アイツには注意してるし…」
ブツブツ言い続ける塩崎くんを無視して歩いた。
「僕…とかね」
そんなことを僕が言っていたなんて、塩崎くんは知らないだろう。
この時こう言ったのは、多分、仲間外れが嫌だったから。
みんな白鳥さんを好きだから…多分。
でも、少しずつ僕の心は傾いていって、
取り返しのつかない所まで達してしまったのだ。
「僕、いきなり何言って…!」
自分の口から出てきた言葉に驚き、僕は少し焦っていた。
(絶対変なヤツって思われた…)
「おい」
聞き覚えのある声に呼び止められ振り返ると、やっぱり塩崎くんがいた。
「なんですか?」
「お前さ、アイツと何かあっただろ」
“アイツ”とは白鳥さんのこと。
「何かって…」
「とぼけんなよ。分かるんだよ。で、何だよ?」
「…別に。塩崎くんに言うほどのことではないです」
そう言った瞬間、塩崎くんは僕を壁に叩きつけた。
「くっ…!」
「女みてぇな面してるくせに、言うことは男前だな」
「…何をそんなムキになってるんですか?そんなに白鳥さんが好きなんですか?」
そう言うと、塩崎くんは顔を赤くした。
(分かりやすいやつ…)
僕は心の中でそう思ったけど、口には出さないでおいた。
塩崎くんの腕が緩んだのを確認してから、僕はその腕を振りほどいた。
「…あんまり遅いと、とられちゃいますよ?」
「言われなくても分かってるっつーの!水沢…アイツには注意してるし…」
ブツブツ言い続ける塩崎くんを無視して歩いた。
「僕…とかね」
そんなことを僕が言っていたなんて、塩崎くんは知らないだろう。
この時こう言ったのは、多分、仲間外れが嫌だったから。
みんな白鳥さんを好きだから…多分。
でも、少しずつ僕の心は傾いていって、
取り返しのつかない所まで達してしまったのだ。