プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜

*爽快な朝(×暁)

“ピピピッピピッ”

珍しく目覚まし時計で起きれたあたし。

「んん〜っ気持ちいい朝!!」

なんでこんなに爽やかなのかって?

もちろん、先生に“アレ”について詳しく聞くから。

楽しみすぎてなかなか寝付けなかったのー!!

って!

そんなことしてる場合じゃない!!

いつもの2倍以上のスピードで用意をして家を出た。

「はぁはぁっ…ん?あれは…」

走っていると、目の前に見たことのある人がいた。

あたしは走ってその人に追いついた。

「おはようございます!暁先輩!」

「…お早う。随分と早いんだな」

「はい。今日は色々と先生に聞きたくて」

「そうか。こんな時間に登校してくるやつは誰もいなかったから、お前が初めてだな」

「そうなんですか。えっ!?じゃあ先輩、毎日こんな早く?」

「そうだ」

「へぇ…あっ!すみません。あたし先行きますね。失礼します」

「あ、おい!止まれ!!」

勢いよく走り出したあたしを止められる人はいなく、暁先輩の言葉も虚しく、あたしは目の前の電柱に思い切り頭をぶつけてしまった。

「…っ!!」

「おい!!大丈夫か!?」

あたしはそのまま気を失ってしまった。
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