トライアングル・LOVE
まえから美少女だと周りから言われてきたけれど、いまは幼さがぬけて、一片のもろさを秘めた思春期の美しい女性になっていた。

もう、結花は、すべり台から降りて、ジーンズを汚したりしない。



ぼくは、彼女の内部で、なにか変化が起こったのを悟った。



ぼくは、ふと和尚の存在を思い出した。
結花は和尚のことを「怖い」と言った。


でも、それはたんに、彼女がいままで成熟した大きな男性の身体を意識したことがなかったからじゃないのか?


ぼくは、自分の発想に、ぎょっとした。
そうだとすれば、ぼくはいままで結花に、男として見られてなかったということになるじゃないか。

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