トライアングル・LOVE
「それは、冷たい話だな…」

「でしょ~?わたしもそう思う。あと1年半しかないなんて」


ぼくは、結花のことが心配でたまらなかった。
和尚に、彼女を託したことは、正解だったんだろうか…。


「まっ。そのときは、翔ちゃんがまた結花を支えてやればいいじゃん。結花、号泣すると思うけど、頼んだよ」

「そんなことを言われても…」

「翔ちゃん、まだ結花のこと好きでしょ?」

ぼくは、コーヒーを飲んで黙秘した。

「和尚と仲直りできてないもんね。まあ、すぐには無理だよね」


愛子は、勝手に話を決めつけて、あとは別れた彼氏の悪口大会をした。
ぼくは、苦笑いで彼女の話を聞いてやりながらも、あたまは結花のことでいっぱいだった。
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