トライアングル・LOVE
「あいつ、余裕だなー」
と矢野が和尚のことをびっくりして言った。

「海王星人だからな」
とぼくは適当に相槌を打った。

「そっか。すでに土星の距離じゃないな」
矢野は、へんに理解して、じゃ帰るか?とぼくにうながした。



ぼくは、人ごみにまぎれながら、彼らを振り返りつつその場を離れていった。


でもいま、ぼくが彼らに出来ることは、なにもなかった。


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