19番目の彼氏
「…じゃ、あたし帰るから」


そう言って、あたしは一人で教室を出た。




2−E…隼人のクラスの前を通る時とってもドキドキした。


…なんでか分からないけど、すごく怖い…。



前に踏み出す足がとても重い。






―ドキドキ…


それは不安でいっぱいで脈打つ心臓の音で




―ドキドキ…


2−Eの教室の前を通る時それは超越した。





やっとの思いで2−Eのクラスの前を通り過ぎた後、女子達の話し声が聞こえた。





『―そういえばさぁ〜』
< 109 / 120 >

この作品をシェア

pagetop